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[アリゾナドウキョウナメラ]Senticolis triaspis intermedia[とは何ぞ?]

前回お迎え記事を書きましたアリゾナドウキョウナメラ(Senticolis triaspis intermedia)について今回は私の持っている知識とネット情報を総動員して記録として残しておきたいと思います。
これから飼育したいと思っている方や画像をご覧になって興味を持たれた方にも有益となるよう、出来るだけ詳しく記載しておきます。
また、私自身もまだまだ情報を集めている途中ですので、どんな些細な情報でも構いませんので飼育されたことのある方や有識者の方からの情報を随時お待ちしております。
専門用語等で不備・不適切な箇所があった場合にもご指摘いただけると幸いですm(_ _)m

874663__2.jpeg874663__1.jpegピーター氏の親個体(転載画像は全て使用許可取得済み)


1、名称・系統分類
和名:アリゾナドウキョウナメラ
学名:Senticolis triaspis intermedia
英名:Western green ratsnake
暫くの間Elaphe属として分類されていたようですが、現在ではSenticolis属としてtriaspis種3亜種を含む単一属として分類されています。
ヨーロッパでは他の緑のヘビと区別をはっきりするためにあまり英名は使われておらず、普通にSenticolisと呼ばれることが殆どです。

2、大きさ・形・模様
文献によるとコーンやカリキンなんかの一般的なヘビよりかは少しばかり大きくなるようです。ただドウキョウナメラの場合は尻尾の占める割合が長く体形もスレンダーなため、そこまで違いを感じることはないと思います。
さらに頭の形もスラっと細長く、顔は何となく不安げな表情をしているように見えます(当社比)。
生まれた時にははっきりと模様が入っていますが、成長と共に模様は消え、全身が神秘的な緑~黄金色となります。
他にも亜種としてユカタンドウキョウナメラとホンジュラスドウキョウナメラがいますが、アリゾナドウキョウナメラが上記の体色を呈すことから最美種とされています。

3、生息域と保護
”アリゾナ”ドウキョウナメラと言われるだけあって、アリゾナの南方面から海岸沿いにメキシコ、そしてユカタン半島や南はコスタリカ辺りまで生息が確認されているようです。
野性下では一部の地域で保護の対象となっており、それが原因でWC(野性採集個体)は市場に出回ることがまずないそうです。
一方で、こういった保護活動の恩恵を受けてか世界的には絶滅は危惧されておらず、例えばヨーロッパから日本へ輸出する際にも特別な書類を必要としません。

874663__3.jpeg


4、飼育方法
日本語のデーターベースでは全くヒットせず、飼育情報を得ることが出来ませんでした。
海外の掲示板でも「2歳で突然死した」といった報告や、「温度はかなりシビアに管理する必要がある」、「いいヘビだが万人に勧められるほど飼育は甘くない」等、殆どが不安を煽るような情報でした。
海外のサイトとうちの個体達のゴッドファーザーであるピーター氏から得ることが出来た情報が以下になります。

ケージ・現環境:プラケ大程のケージで蓋は通気性をよくするために穴をいくつか開け、底面の1/3程にプレートヒーターが接するように配置しています。
床敷きはキッチンペーパーで、その上に購入した際にカップに入っていたチップを少しだけばらまいています(今までのにおいや質感を感じることによって落ち着くかなと思い、新規導入個体にはいつもやっています。根拠はありません)。
シェルターはプラスチック製のものでヒーターの反対側に置いてあり、よく中に入っているのを目にします。

温度:24~27度と比較的低温な環境が良いらしく、あまり高い温度は好まないとのこと。自分にとってアリゾナは結構暑いイメージがあったので以外でした。
食後は暖かい箇所で過ごすことが多いらしく、ケージ内に温度の傾斜をつけてあげるとよさそうです。
現在うちのケージは一番温度の低い箇所が22度で、ヒーター直下は35度くらいですが、何時見ても22度の場所に鎮座しています。

湿度:これもアリゾナなので40-50%ぐらいの比較的乾燥した状態が良いそうです。海外の情報だともっと乾燥していても問題ないとのこと。

餌の頻度:本日でうちに来てからちょうど1週間になりますが、♂は1回、♀は2回ピンクのS~Mサイズを食べました。
吐き戻ししないのであればアダルトサイズまでは食べるだけ与えてもいいのではないかということでしたが、コーンやシシバナ等の初心者向きとされているグループと比べるとかなり神経質な性格だと思います。
人影を見るとすぐにパニック状態になりますので、暫くはピンセットから直接食べる、という姿はまず見ることができなさそうです(人が同じ部屋で活動しているに状態だと置き餌したマウスを見に来て鼻でこつくのですが、絶対にその場では食べません)。
ピーター氏曰く、小さい餌を与えないと食べないことがよくあるらしく、暫くは頻度を上げてこまめに給餌していこうと思っています。
また、ドウキョウナメラは昼行性らしく、うちの個体達は朝置き餌を開始すると私が仕事に行っている間(朝~夕方)に餌がなくなっています。
私が寝る前に置き餌を試してみたこともありますが、朝になるとなくなっていたことがありますので、本人達は食事時間を特に気にしてないようです。
マウスをそのまま放置すると床材が汚れることがあるので、うちではプラスチックの小さいシャーレに置いています(ケージ内をなるべく清潔に保つことが出来るのでオススメです)。

性成熟:ピーター氏は2年ほどで繁殖まで持っていけると仰っていました。トランスペコスのようにコーンより大分長い時間が彼らには必要かと思っていたので意外でした。
10歳前後の個体でも繁殖に使用できるとのことですが、一回の産卵では5匹前後しか正常な子供が採れないようで、魅力的でも市場に出回りにくいのはやはりそれなりの理由が見受けられます。

冬眠:15度を切らないようにした方が良いとのこと。アリゾナの年間気温を見た感じでは、もしかするとボールパイソンと同じような感じで20度前後で2カ月くらい冷やせば繁殖までいけるんじゃないかとも思っています。
他にも雨季/乾季の季節や照明時間なども現地の情報と併せて色々試せることがありそうです。

5、行動
立体行動をする種ではないと思っているのですが、帰宅した直後にそっと覗くとケージ内をいつも歩き回っています。
まだ来てから日も浅いので落ち着いていない可能性もありますが、これだけよく動くのであればアダルト個体にはボールパイソン企画ぐらいの大きさのケージを用意した方がいいかもしれません。

6、書籍
飼育情報が載っているか分かりませんが、ビバリウムガイド並びにクリーパーの過去記事でドウキョウナメラがフィーチャーされたことがあったようです。
日本に帰国したらバックナンバーを調べてみます

7、その他
以前はWCが出回ることがあったようですが、寄生虫がついてくることが多かったようです。
興味深いのは駆虫をすると個体が暫くして死んでしまうそうで、アメリカの掲示板ではヘビと寄生虫が共生関係にありお互いに生きていく上で何かしら助け合っているのではないかとの議論がされていました。
うちの個体は完全CBなので寄生虫はついておりませんし、元気に育っているので寄生虫が必ずしも生存に必須という訳ではなさそうです(若しくは駆虫薬自体がドウキョウナメラに害を与える?)。
真偽の程は分かりませんが、過酷な自然環境の現地ではあってもおかしくない話だと思いました。

IMG_3009.jpg


最後に、断片的な情報だとしても集めて整理していくことによって、いくつかの部分はソースが異なっていても集積してくため、信頼性を帯びてきます。
コーンスネークなんかのポピュラーな種類でもまだまだ不明な点や、飼育・繁殖を効率化するために改善できる点が沢山あると思うので、不思議に思った点や独自の飼育情報などが御座いましたら教えていただけると嬉しいです。

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category
ヘビ(コーンスネーク以外)

Comment

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 2019⁄12⁄26(木)
  • 21:04

Re: はじめまして&御礼

>whitesnake○○○○さん
初めまして、コメントありがとうございますm(_ _)m
(非公開コメントにされていましたので一応お名前を一部加工しておきます)

僕が初めてコーンを飼育されるよりも前に以前は飼育されていたとのことで、最近は販売されているコーンの品種や飼育器具なども大分変化しているのではないかと思います。
季節の変わり目には人間にも爬虫類にも体調に色々な変化が表れるので、僕も今の季節は気を付けるようにしています。

インスタを拝見しましたが、頭の模様が面白い個体で、以前に海外のサイトで日の丸が頭にあるパルメットが取り上げられていたのを思い出しました。
ケージのレイアウトもお洒落でパルメットの体色とよく合っていますね。
お迎えされてから2カ月でびっくりするぐらい成長していますし、もう危ない時期は過ぎたと思いますので今後に期待大ですね。

ビバガの具体的な情報をありがとうございます。
最近のではないなと思っていましたが、やはり結構前に出版されていたものでしたか。
しかもロザリアナメラの記事もあるっぽいですね・・・日本へ戻った時に探してみます。

師匠と呼んでいただけるのは大変嬉しいのですが、僕なんかで大丈夫でしょうか?(汗)
最近はパルメットの輸入量も増えているようですが、それでも飼育している方は多くありませんので、お互いに情報を共有できればと思っております。
今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m


  • 2019⁄12⁄28(土)
  • 21:17
  • [edit]

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