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[もう春ですか?]眼鏡をかけたヘビ[いいえ、まだです]


日本は暖冬とよく聞いていましたが、ドイツも今年は割と過ごしやすく、晴れの日は頭痛もなく気分良く過ごせています。
最近では冬眠しているパルメット組も「春ですか?」とごそごそ動く時があるので、もう少し寝ていてほしい気持ちと早く起こして繁殖に臨みたい気持ちがせめぎ合っています。


スケールレスコーンの成長具合は遅いながらも順調なのですが、前にも記事に書いたように一匹だけ脱皮に苦労する個体がおり、最近はますますひどくなっているような気がします。

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放っておくとこんな状態で発見されます。

めがね開始直後に脱皮を諦める潔さ・・・

最近のヨーロッパの爬虫類市場ではマスクという品種をよく見ますが、うちのは眼鏡をかけています(謎)。


飼育環境は温度高め(28±)の湿度マシマシ(ほぼ100%)なので脱皮に苦労するのは生まれ持った性質が大きく影響していそうです(他のヘビ達は水苔無しどころか温度も適当で脱皮に全く問題なし)。
脱皮前は水苔もケージ内に設置し、水入れも他の個体達より大きめの物を設置しているのですが一向に改善しません。

脱皮を手伝うためにコミュニケーションを多めにとっているので人なれした性格になってきましたが、今後もこの状態を繰り返すかと思うと少し心配です。


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スッキリ!!


脱皮(アシスト)を終えた後は本人(本蛇)もスッキリするのかすぐに餌を食べ始めます。
お迎えした時は気を引き締めて飼育しないとちょっとしたミスで落としかねない小ささでしたが、それでもよくここまで成長してくれたと見る度に感慨深いものがあります。

IMG_2875.jpg
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コーンスネーク

[トラブルシューティング:拒食の対処法]コーンスネークの食にまつわる話、後編[ハッチ後ベビーの餌付けにも]


コーンスネークに限らず他の種類であっても、ヘビ飼育で一二を争うほど問題に挙がるのが拒食(餌付け前を含む)です。
「購入してから食べていない」、「生まれてから餌付いてくれない」「新しいケージに引越ししたら食べなくなった」、「ハンドリングしたら食べなくなった」、「季節の変わり目から・・・」、「同じ部屋でマウスの飼育を始めたら・・・」、「何もしてないのに・・・」・・・・以下略・・・

例を挙げればきりがありませんが、繊細な個体は人間では考えられない刺激によって何の前触れもなく拒食を開始し、そして適切な処置をとることが出来れば驚くほど簡単に餌を食べ出します。
「飼育が難しい」と言われる種類のヘビほどこういった拒食になりやすい傾向があり、戦いに明け暮れた先人達は時には思いもよらぬ方法を用いて解決してきました。
私も困った時には色々と試すことにしていますが、「マジで!?」と思って試したものが解決に繋がったりしたことが多々あったので、どうにもいかなくなった場合は試行錯誤してみるのも良いかと思います。
前回、実際に私の飼育個体で起こった拒食の例とその立ち直らせ方を掲載しましたので、それと併せて読んでいただけるとより具体的に時間経過の実感が湧くかと思います。
拒食とその対処例 ←Click!!


Untitled-1_20200217210916419.jpg餌付け前の個体は餌付け済みより低価格で販売されることが多く、何といっても”生まれたて”の状態から飼育を開始出来るのが魅力


[まずは拒食の原因を考える]
本当に意味もわからず拒食を始める個体もいますので、まずは環境がきちんと設定できているかを再度チェックしてください。
初心者の方で「食べていたコーンが食べなくなった」という場合では環境・飼育方法に問題がある場合が殆どです(そしてその原因のうちの90%ぐらいが温度によるものです)。
「飼育する前に」のカテゴリでコーンスネークの理想環境や購入前にチェックすることがまとめてありますので、まずは下記のポイントに問題がないかをご確認下さい。
温度
湿度
ハンドリングの頻度
ケージの設置場所(騒音、揺れ、明るさ)
脱皮前
病気


環境に問題があれば即座に解決し、安静にした後再度給餌を繰り返し行い経過を観察します。
ここで例えば普段から温度を測っていない場合だと、まず温度計を購入・設置し、昼と夜の温度差を測り、最低・最高温度を外気温と比較して一週間分ぐらいまとめてみたり・・・と貴重な個体を救うための時間を大幅にロスしてしまいます。
予め日々の環境を測定しておけば原因を突き止めるのにも時間はかからず、またぽっちゃり体形を維持しておけば拒食が始まってから死ぬまでの時間を多めに稼ぐことが出来るので、こういった緊急事態に備えるという意味でもお勧めです。
そして最後の病気に関してですが、異常が見つかった場合はすぐに爬虫類を診察することができる動物病院へ行きましょう。


[拒食の対処法]
環境チェックを終えたので、飼育環境は問題ないはずです。
それでも食べない個体はあの手この手で機嫌を伺い、後は強制給餌か天に祈るしかありません。
この項目ではコーンスネークの機嫌を伺うために出来る方法を私が思いつく限り、その長所・短所と共に書いておきます。
お勧め度は試しやすく個体への負担がかからないもの、そして効果の高いものほど高めに設定してみました。

餌の解凍方法 お勧め度★★★
お湯に直接つける or 直接つけない、様々な解凍方法(プレートヒーター上、常温解凍、電子レンジ等)
高めの温度の餌を与える or 低めの温度の餌を与える。
コメント:すぐに試せる上に、効果はそこそこ、まずは色々な温度と濡らすor濡らさないを試してみましょう。
電子レンジは暖め過ぎると爆発するので注意してください。

ピンセットでの演技 お勧め度★★★
個体が逃げ回らず見ているなら、ひたすらピンセットで餌を転がしたり、鼻先にちょっと当ててみたりする。
怒って噛みついてきたときにそのまま勢いで食べさせるというテクニックもある。
コメント:普段からやっている方も多いのでは?ただし怒らせ過ぎ、怖がらせ過ぎには注意が必要です。

140315_150446_20200217210912894.jpg怒りっぽいベビー個体は餌付けが楽


シェルターを設置する お勧め度★★★
ヘビの体が丁度収まるくらいの大きさのシェルターを設置するとヘビ達は落ち着くようです。
コメント:頻繁に覗かず、シェルターの出入り口の近くに置き餌しておくといつの間にか食べていることがあります。

マウスににおいをつける(こすりつける) お勧め度★★★★
マウスの血、カエル、ヤモリ、魚、シーチキン、良く茹でた卵の白身、生の卵黄、鶏肉
コメント:どれも効果的と言われているが、癖が強いものもあり個体によりけり。
床材が汚れたりするだけで特にデメリットもないため、マウスを与える際に色々美味しそうなものをこすり付けてみると新しい発見があるかもしれません。
シーチキンとゆで卵はあまり知られていませんがシシバナの餌付けに効果抜群で、ヨーロッパのブリーダーの間では有名です。
拒食というより餌付け前のベビー達に用いられることが多い方法です。

マウス以外の給餌 お勧め度★★★
においではなく上記の物をそのままやるという方法です。
シーチキン(魚)を直接食べるというのは聞いたことがありませんが、それ以外は好む好まずは別として食べるようです。
中でも鶏肉(鶏の胸肉やうずら)はマウスより喜んで食べる個体がたまにおり、餌付け目的で給餌されます。
コメント:私は生の鶏の胸肉をたまに使いますが、幼体で食いの悪い個体が思いがけず食べたりするのでいつも驚きます。
栄養価は偏っていますので、胃腸の準備体操に使う、ぐらいの気持ちでやっており長期間は絶対に使用しません。

活マウス お勧め度★★★★★
いわずもがな最強と名高い拒食の解決法。
生きたマウスを給餌することに精神的な抵抗があることや、あとは入手が困難なことがデメリット。
ホッパー以上の大きさを与える時にはマウスも攻撃力があるため注意が必要。
ハムスターやパンダマウスは栄養価に偏りがあるが(脂肪分が多いとされる)、嗜好性に関してはかなり良い。
コメント:痩せており、活餌を食べないようなら強制給餌に踏み切っても良いのでは?と個人的には思うくらい信頼性の高い解決方法だと思っています。

毛色の違うマウス お勧め度★★★★
コメント:黒やアグーチの毛色のマウスは人間でも分かるほど白よりもにおいが強く、ヘビも個体によって好みが分かれます。

ピンクラット お勧め度★★
コメント:そもそも食べない個体はベビーサイズが多いので、ピンクと言えどもラットなので大きすぎることが多い。
一般的には嗜好性はマウスより低いが、たまにラットが好きな個体もいるらしいので、試してみる価値はあるかもしれません。

ヘビ用ソーセージ お勧め度★
マウスをソーセージ様に加工したもの。
コメント:コスパが良くないため日常的にも使用されていませんし、一般的に嗜好性は高くありません。

袋に閉じ込める お勧め度★★★
ワイルドのボールパイソンを拒食から立ち直らせるのに昔流行った?方法。
通気性のいい紙袋や小さな箱に餌とヘビを入れて密室をつくり、一晩置くと食べることがある。
コメント:類似した方法として、ケージが広すぎて落ち着かない場合は一時的に小さなプラケで飼育すると上手くいくことが結構あります。
効果的な場合も多いが移動はストレスにもなりうるので一長一短ではないでしょうか。

P1000344.jpg最近のCBボールはコーンと同じくらい入門種として初心者に勧められるようになりました


温度を上げる お勧め度★★★
ケージ内の温度を30~32度に設定する。
代謝が上がって食欲増進につながると言われているが、体力の消耗も激しくなる点に注意。
季節の変わり目に寒さを感じて拒食を始めた個体には有効とされる。
コメント:少なくとも個体の体力に十分な余裕がある場合のみ行うのが好ましいと思います。
32度を上限として、それ以上には絶対にならないようにコントロールしてください。

動物病院に連れて行く お勧め度★~★★★
基本的には治療というより飼い主が獣医師からアドバイス・指導をしてもらうことになる。
適切な指導や解決策を提示できるかは獣医師の腕によるところが大きく、何とも評価しにくい。
爬虫類を取り扱うことのできる獣医師を日ごろから見つけておくことが大事。
コメント:動物病院までの移動もヘビのストレスとなることと、行ったとしても拒食を直接治す治療法(医療行為)はないため、症状が「拒食のみ」の場合は指導を受け結局は自分で治すこととなる。
診察の際に何らかの疾患が見つかることがあるため、健康状態をチェックしてもらうために行くのはありかもしれません。

小さいサイズの餌 お勧め度★★★★
普段ホッパー以上の毛がフサフサの餌を与えている場合はピンクやファジーを与えるとすんなり食べる場合があります。
コメント:毛のないマウスの方が嗜好性が一般的には高いようです。
大きな個体でも冬眠明けや意味不明な拒食になった際など、ピンクやファジーは常に冷凍庫にあると色々な用途に使えます。

機嫌が直るのを待つ お勧め度★★★
熟練者の方は環境を適切にセットし、ある程度の種や品種の特性も把握したうえで飼育を始めることが多く、それで食べないなら空腹に耐えかねて自発的に食べるようになるまで待つ、という方法です。
熱帯魚業界では活き餌から人口餌へ切り替える時に魚との我慢比べとなることが多々あるのですが(魚に強制給餌はできないため)、やせ細っていく個体をただただ見守るのは飼育者の精神面に与える悪影響が大きく、(飼育者の)胃腸に問題が発生する場合も。
一方で飼育者のことなど一切気にせず何事もなかったかのように時間が経てば食べ始める個体も多いため、いらぬストレスを与えずに待つというのも一つの手だと思います。
死までのカウントダウンを正確に把握し、どこで次の一手を打つかはその人の経験やセンスによるところが大きく、熟練者の方がどのタイミングで次の解決策を模索し始めるかは見ていて非常に良い勉強になります。


[強制給餌のタイミング]

拒食が始まるまでは体型もしっかりしていて健康的だったと仮定すると、ベビーサイズであっても3週間ぐらいは余裕で食べなくとも生きています。
ですがぎりぎりまで粘った挙句、骨と皮だけになってから強制給餌したとしても上手く消化できずにそのまま死んでしまうことが多いため、私は痩せてきたのが目で確認できる状態を強制給餌のタイミングとしています。
「強制給餌は最後の手段」と書くと大袈裟な感じになってしまいますが、特にベビーサイズの場合は体力があるうちに早めに行うことも重要です。
特に餌付け前の個体(生まれたて)にはさっさと食べさせて内臓を働かせてやることによって、次回の給餌からすんなりと食べ始める個体が結構います。

サブアダルト以降の個体が拒食をする際は何らかの原因があるはずなので、その場合はまず飼育環境にあるであろう原因をとり除くことを始めに考えます。
いずれにせよ強制給餌は初心者が行うべき行為ではないと思っていますので、始めは信頼のおける熟練者に目の前で見せてもらい、コツなどを直接教えてもらうことを激しくお勧めいたします。
強制給餌の仕方は静止画では伝え辛いので、何かいい方法がないかと現在考え中です。

大分長くなりましたが、ここまでお付き合いいただき誠にありがとうございました。
ご質問、ご指摘、また感想等、お気軽にしていただけますと大変嬉しいです。
ではではm(_ _)m

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飼育する前に

[拒食は]コーンスネークの食にまつわる話、番外編[現場で起こっている]


今回は番外編としてタイムリーに実際に私の飼育個体で起こった拒食の例とその立ち直らせ方を載せておきたいと思います。
コーンスネークではなくドウキョウナメラでの例ですが、実例はかなり参考になると思いますので次回の拒食にまつわる記事と併せて読んでいただくとより実感が湧くかと思います。


今回の経緯
2019年12月14日のハムショーでドウキョウナメラのベビーサイズをペアで入手し飼育を始めたことが始まりです。
持ち帰った翌日から給餌を開始し、1週間の間に雌は2匹、雄は1匹の冷凍ピンクマウスを食べました。
ここまでは順調だったのですが、その後は全く食べなくなり、年が明けてしまいました。

体型の変化
もともとコーンに比べて頭も小さく細身な体型の上によく動き回るので、痩せ出したら死ぬまでは早いだろうなと考えていたのですが、意外と省エネなのか、それとも飼育温度が若干低めに設定されているためか(22~27℃)、目で見てわかるような変化は1月の半ば頃までほぼありませんでした。
1月の半ば頃には少し痩せてきており、動き回る元気はあったのですが、私の基準では強制給餌をするのであればそろそろかなという状態でした。
脱皮はうちに来てから雄雌共に2回していますが、この種は乾燥に強い(好むとも)と言われており、栄養状態が悪くてもきれいに一本脱ぎをしています。

対策を考える
こういったベビーサイズでは考えている時間も勿体ないので、2週間も食べない日が続けば私は対策を始めるようにしています。
特に現在はドイツに住んでいますので、日本の様に何でもネットで購入できる訳ではなく、言語の壁もあるため早め早めの対応を求められます。
後編の記事でも書きますが、私の断然お勧めは活餌ですので、今回もベストを尽くそうと思い、マウスの準備(アダルトマウスペアの購入)を始めました。

活餌の準備期間
マウスを繁殖させて活ピンクを得るのには20日前後かかるため、その間も冷凍マウスを1日おきに置き餌で与えていましたが全く食べませんでした(ネルソンミルクが残した餌を全部食べてくれるので凄い勢いで成長しています)。

IMG_3261.jpg全く好き嫌いがない健康優良児

並行して鶏肉や毛色の違う冷凍マウスも試してみましたが効果はありませんでした。
また、カエルを実験動物として使用している友人に廃棄する個体はないか尋ねたり、「カエルにマウスをこすらせてくれない?」と意味不明な質問もしてみたりしましたが、爆笑され断られました。

活餌給餌開始~現在
そんなことをしている間にも拒食期間は1カ月ほどとなり、そろそろ目に見えて痩せてきたところでようやくマウスが生まれました。
そして早速ドウキョウナメラのケージに活ピンクを投入したところ・・・5秒で食べました・・・

それから約1週間が経ちましたが、ほぼ毎日のペースで活ピンク~ファジーを食べており、体型もすっかりふくよかになりました。

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アリゾナドウキョウナメラ♀
体型は細身のままですが割と成長しています。

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アリゾナドウキョウナメラ♂
成長に伴って模様が変化していく途中で、今が一番パッとしない体色になっています。沢山食べて早く両親みたいなきれいな体色に成長してほしいです

これから活餌がなくなるために冷凍へと切り替えていこうと思っています。


まとめ
原因は特定できませんが、おそらく日照時間や季節の敏感な変化を感じ取って食欲が減退したのだと思っています。
加えて、もともと冷凍マウスへの興味も薄かったため、完全には餌付けが済んでいなかったのだと思います(ベビーサイズ、特に”飼育が難しい”と言われる種類のヘビではよくあること)。
もし活餌を食べなかった場合には活ヤモリや活カエルを用意しつつ強制給餌に踏み切ろうと考えていたので、無事に解決してほっとしました(切実)。
痩せてきた過程も写真で保存してお見せできれば良かったのですが、出来るだけケージに触りたくなかったのでほぼ文章となりました、ご了承ください。

今回の番外編は出来事をそのまま書いてますので意味不明な箇所もあるかと思いますが(カエルにマウスをこする!?)、次回の後編を読んでいただければご理解いただけるかと思います。
ではではまた次回m(_ _)m
category
ヘビ(コーンスネーク以外)

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